ご挨拶
被災された方々の支援と復興のために、私たち日本産業カウンセリング学会は「いま出来ること」で貢献したいと考え、東日本大震災支援特別セミナー「個人と組織・社会-支え支えあう、助け助けあう絆の再生」をニュースレター第32号のとおり7月30日に開催することにいたしました。
これは、本セミナーの収益を義援金として日本赤十字社「東日本大震災義援金」に寄付し、被災地にお届けするための企画であり、第16回大会のプレ大会としての企画でもあります。
第16回大会は
---「快適職場づくりへの貢献」個人・職場・社会をつなぐ触媒として、
産業カウンセリングは何をすべきか、何ができるか---
をテーマとして9月9日(金)~11日(日)にお茶の水女子大学で開催いたします。
我が国の復興に向けて産業カウンセリングの果たすべき役割は大きいものがあると考えて企画しました大会企画シンポジウム3 本、学会企画シンポジウム、そして、実務家として活躍されている皆様が研究や発表の参考としていただくための特別個人研究発表、実務家と研究者が交流できるラウンドテーブル、職場で直面している課題の達成に役立つワークショップなども、ほぼ出揃いましたので第2号通信をお届けします。
なお、本大会では東日本大震災で被災された方の大会参加費を無料とする試みもしております。
また、大会運営スタッフには大会準備委員に加えて、跡見学園女子大学宮崎先生のお力添えも頂戴することとしております。
プレ大会と本大会に多くの皆様が参加されることを願いつつ、お目にかかれることを楽しみに、準備を進めております。
日本産業カウンセリング学会
第16回大会準備委員長 古山善一
「快適職場づくりへの貢献」
個人・職場・社会をつなぐ触媒として、
産業カウンセリングは何をすべきか、何ができるか
会期 | 2011 年 9 月9 日(金):ワークショップ 9 月10日(土):大会 第1日目 9 月11日(日):大会 第2日目 |
会場 | お茶の水女子大学 〒112-8610 東京都文京区大塚 2-1-1 交通アクセス 東京メトロ:丸ノ内線 茗荷谷駅徒歩7 分/有楽町線 護国寺駅下車徒歩8 分 |
情報交換や親睦交流を通して大会テーマを共に考え、未来に繋がる大会を創ってまいりたいと願っています。産業カウンセリングに取り組まれている多くの皆様に積極的にご参加いただきますようお願いします
1.予約申込について
(1)FAXによる予約申込方法
FAX申込み書(PDF)をダウンロードしてプリントいただき、書面に必要事項をご記入の上、大会事務局にFAX(03-5228-4418)にてお送り下さい。
(2)インターネットによる予約申込方法
大会参加申込フォームに必要事項を入力の上、ページ末尾の個人情報保護方針に同意し、[確認画面に進む]をクリックしてください。
入力内容の確認画面に変わりますので、誤りがないことをご確認いただき、同ページ末尾の[上記内容で送信]ボタンをクリックして下さい。
(3)大会参加費
1.「払込取扱票」を用いてご自身の大会参加費合計金額をお振込みください。
※大会参加費合計金額は、大会参加申込書で計算いただけます。
※大会参加費合計金額のお振込をもって、正式申込として取り扱わせていただきます。
2.大会参加費内訳
下表に項目・区分毎の大会参加費を記します。
なお、東日本大震災に被災された方の下記「大会参加」費は、無料とします。
また、社会人大学(院)に在学中の方の参加費は、学生区分とします。
※お振込みの際にお受取りになった半券(振替払込請求書兼受領証)は大会(ワークショップ)参加証を兼ねています。
大会当日には、必ずご持参いただき、受付にご提示くださいますようお願いします。参加者名札を交付します。
(4)予約申込締切日:8月5日(金)
※個人研究発表をご希望される会員は、6月21日(火) までに事務局にご一報くださいますようお願いします。
(5)参加予約申込・お問合わせ先
日本産業カウンセリング学会事務局
TEL&FAX 03-5228-4418
E-mail jaic-taikai@amail.plala.or.jp
(振込先)
※内容確認もできますので、できるだけ「払込取扱票」をご使用いただき、下記口座へお振込みください。
郵便振替口座:00160-2-401694
加入者名:日本産業カウンセリング学会事務局
※銀行振込みの場合
銀行名:ゆうちょ銀行
支店番号:019
支店名:〇一九店(ゼロイチキュウ店)
預金種目:当座
口座番号:0401694
加入者名:日本産業カウンセリング学会事務局
※同封の「払込取扱票(ゆうちょ銀行用)」ではなく、郵便局備え付けの振込用紙でお振込みされる場合は、通信欄に合計金額の内訳を必ずご記入ください。
※一旦納入された参加費はお返しできません。ご了承ください。
2.個人研究発表申込について
(1)日時・会場
1.日 時:2011年9月11日(日) 9時00分開始~11時30分終了
2.会 場:お茶の水女子大学 共通講義棟1 号館
(2)申込方法
FAX申込み書(PDF)を大会事務局にFAXにてお送りいただくか、大会参加申込フォーム通じてお申し込みください。
なお、発表者は以下の条件を満たしていることが必要です。
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(3)個人研究発表費
大会参加費内訳に記した個人研究発表の項目をご参照ください。
(4)申込締切日
個人研究発表をご希望される会員は、6月21日(火) までに事務局にご一報くださいますようお願いします。
(5)原稿締切日
7月16日(土)を個人研究発表論文集掲載原稿の締切日とします。
3.ワークショップ参加申込について
ワークショップは、産業・組織のフィールドで活動するカウンセリング研究者・実務家がメンタルとキャリアの専門家としてブラッシュアップするために必須の12コース(1日コース:2講座、午前コース:5講座、午後コース:5講座)を開講します。
(1)日時・会場
会 場:お茶の水女子大学 共通講義棟1号館
(2)ワークショップ一覧
(3)参加申込方法
1.「ワークショップ一覧」より参加を希望されるコースを第2 希望まで選択して、大会参加申込書(PDF)を大会事務局にFAXにてお送りいただくか、大会参加申込フォーム通じてお申し込みください。
2.受付は参加費払込順とします。
ただし、原則、第1 希望のコースにご参加いただきますが、下記の場合、事前連絡の上、第2 希望のコースへの振替もあることを、予めご了承ください。
・ご希望のコースの参加申込者数が会場の定員を超えた場合
・参加者を均等のグループに分けてワークを行うため参加者数の調整を行う場合
(4)ワークショップ 参加費
大会参加費内訳に記したワークショップ参加の項目をご参照ください。
(5)予約申込締切日:8月5日(金)となっておりますので、期限内に手続きを済ませてください。
【 9月9日(金) 9:30~17:30 お茶の水女子大学 】
(1) ワークショップ
ワークショップの内容や申込方法等につきましては前掲のワークショップ一覧と後記のコース概要をご参照ください。
いずれのコースも普段直面している問題の解決や課題の達成にきっと役立つと思われますので、この機会に是非受講ください。
(2) 自主シンポジウム
自主シンポジウムは会員の皆様に企画・運営していただくものです。
時間は1時間30分を予定しています。
1号通信では申込締切を5月20日(金)とご案内しましたが、教室にまだ余裕がありますので希望される方は添付の用紙に必要事項をご記入いただき、6月7日(火)までにFAXで大会事務局へご提出下さい。
(準備委員会にて調整させていただく事があります。)
【 9月10日(土) 9:00~18:10 お茶の水女子大学 】
(1) 受賞者記念講演
2010年度学会賞を受賞された追手門学院大学教授三川俊樹先生にご講演をいただきます。
(2) 大会企画シンポジウム-I
テーマ 「産業カウンセリングは何をすべきか、何ができるか--今の課題とこれから--」
今、産業カウンセリングに取り組む実務家、研究者に求められていることについて、シンポジストに個人、家族、学校、企業、産業カウンセラー、人材育成の視点から多面的に論じてもらい、産業カウンセリングが取り組むべき課題を討論します。
○コーディネーター | 桐村 晋次 (神奈川大学特別招へい教授) |
○シンポジスト | 安藤 一重 (日本産業カウンセラー協会会長) 堤 貞夫 (当学会常任理事) 平木 典子 (日本家族心理学会前会長 当学会常任理事 統合的心理療法研究所所長) 三川 俊樹 (キャリア教育学会副会長 当学会常任理事 追手門学院大学教授) 森田 一寿 (人材育成学会会長 当学会常任理事 目白大学特任教授) |
※シンポジストは五十音順に紹介してあります。 |
(3) 総会,地域学習会報告
9日(土) 13:00~14:20 に開催します。会員の方はぜひご出席ください。
(4) 大会企画シンポジウム-II
テーマ「ソフト面からの快適職場づくりとその効果」
労働安全衛生法第71 条の2 に快適職場づくりに向けて事業者の講ずる措置が定められている。
また、ソフト面の快適職場づくりは、従業員のやる気を引き出し、生産性のさらなる向上と同時に、職務経験を通して従業員が自らの成長・発達を実感できるような、生きがいや働きがいのある職場、組織を創ることを目指している。人が意欲をもち、仕事への動機を得るための要件として、単に金銭による報酬のみならず、むしろ職場の人間関係やコミュニケーションが重要な要因となっている。
無用なストレスから意欲、やる気を削ぎ、生産性を低下させ、メンタルヘルス不調者をだすようであれば、それは快適な職場とはいえない。職場での職務を通して、自分が活かされ、成果を上げ、周囲から評価され、社内外から信頼される存在であること、そして、自分が職務を通して成長し発達していることの実感が得られることなど、働く人達が精神的な充足感、達成感、満足感と安心感を得ることができているかどうかが重要である。
そのためには、よいコミュニケーションを通した目標や課題の共有、意思の疎通、互いの気持ちや感情の共有が必要であり、従業員同士、互いの心が通い合い、信頼関係を通して職務が遂行される温かい助け合いのある職場づくりが求められる。
昨今、働く人のメンタルヘルス不調が大きな課題となっている。その予防のためにも、心身ともに健康で働くことが可能な快適な職場づくりを進めることが重要であるという視点から、産業カウンセリングの研究者、精神科医、企業の実務担当者によるシンポジウムを企画した。
○座長 | 高田 勗 (北里大学名誉教授 日本産業精神保健学会理事長 労働者健康福祉機構医監 中央労働災害防止協会顧問 当学会顧問) |
○シンポジスト | 木村 周 (当学会名誉会長 成徳大学客員教授) 黒木 宣夫 (東邦大学佐倉医療センター 精神神経医学研究室教授) 武田 繁夫 (三菱化学株式会社人事部) 松下由美子 (山梨県立大学看護学部教授) 森田 一寿 (人材育成学会会長 当学会常任理事 目白大学特任教授) |
○企画者 | 古山 善一 (第16回大会準備委員長) |
※シンポジストは五十音順に紹介してあります。 |
(5) ラウンドテーブル
ラウンドテーブルは、興味・関心のあるテーマの分科会にご参加いただき、直接討議・意見交換していただく場です。
各テーマのファシリテータと概要は8月上旬に発行する大会プログラムでお知らせします。
テーマ (次の9つの分科会を予定しています)
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(6) 懇親会 18:30~20:00 跡見学園女子大学食堂
多数の皆様のご参加をお待ちしております。
【 9月11日(日) 9:00~18:10 お茶の水女子大学 】
(1)個人研究発表
個人研究発表の申込条件や方法等は4ページを、発表原稿の様式等につきましては、後記の「個人研究発表・自主シンポジウムの論文原稿作成要領」をご覧下さい。
(2) 特別個人研究発表
実務家として活動されている学会会員に、研究や研究発表を行うための参考にしていただくため、「産業カウンセリング研究」に論文掲載実績のある実務家や研究者が研究発表します。
(3)大会企画シンポジウム-III
テーマ 「人間軸のマネジメントの確立に向けた産業カウンセリングからの視点」
--産業現場からの問題提起と組織開発の課題--
産業現場では何が問題になっているのかを把握し、それらの問題に当学会は何で貢献できるのかを検討してきた社会活動委員会の議論を、社会への提言として公開いたします。
フロアからのご意見もいただき、このシンポジウムが、産業カウンセリングの新たな可能性を広げる機会となることを期待しています。
○コーディネーター | 堤 貞夫 (当学会常任理事) |
○司会 | 根本 忠一 (日本生産性本部 メンタル・ヘルス研究所) |
○話題提供者 | 鈴木 浩一 (富士通企業年金基金) |
○シンポジスト | 上田 敬 (CDP サポート代表) 大脇 正紀 (富士ゼロックス総合教育研究所) 伊藤 美季 (古河電工健康保険組合) 木ノ瀬朋子 (明海大学経済学部) |
※シンポジストは五十音順に紹介してあります。 |
(4) 学会企画シンポジウム
テーマ 「復職支援 --多様なうつに対応する多様なアプローチ--」
従来のメランコリー親和型以外の「うつ」のケースが増えてきています。
例えば、回避、逃避、未熟など未成熟の問題を含む「うつ」や適応障害、発達障害、パーソナリティ障害等まで視野に入れて対応した方がいいケース等で、これらには休養と薬物治療だけでは順調に回復せず、長期化する場合が散見されます。
このような多様なうつに対応する復職支援には、柔軟で多様なアプローチが求められており、シンポジウムでは、当人の思考・認知、感情のありようから、生活環境、人間関係、周囲の関わり方など多様な視点からのアプローチを考えます。
○コーディネーター | 廣川 進 (当学会常任理事 研究委員会委員長 大正大学准教授) |
○シンポジスト | 調整中です。 |
6月21日 | 個人研究発表 申し込み 締め切り |
7月16日 | 自主シンポジウム・個人研究発表 原稿 締め切り |
8月 5日 | 大会参加・ワークショップ参加 申し込み 締め切り |
8月上旬 | プログラム発送 |
9月 9日 | 第16回大会ワークショップ開催 |
9月10日/11日 | 第16回大会開催 |
〒162-0822 東京都新宿区下宮比町2-28 飯田橋ハイタウン1020号室
日本産業カウンセリング学会事務局
TEL&FAX:03-5228-4418
e-mail:jaic-taikai@amail.plala.or.jp
事務局は、火曜日~土曜日の毎日13時~17時まで開局しています。(休日は日曜日、月曜日、祝日)
事務局員が不在の場合もありますので、できるだけメールまたはFAXにてお問い合わせください。
○論文集掲載原稿は、次の要領で作成してください。
○原稿用紙は、下記のワード用テンプレートを利用されると大変便利です。
○発表申込者に原稿作成要領の送付はいたしません。
○お申し込みの方は、以下を熟読のうえ原稿を作成し、7月16日(土)までに大会事務局へご郵送ください。
1)原稿用紙と記入方法
・ワードプロセッサー・パソコンワープロソフトを使用し、黒色で鮮明に印刷してください。
・原稿は論文集の完全版下として、そのまま使用します。
・用紙はA4版上質紙等を使用してください。(感熱紙不可)
・文字は明朝体で揃えてください。
・1ページは24字×45行×2段を基本に、(2)レイアウト図を基準に作成し、2ページ分、または4ペー分を提出してください。3ページになりますと見開きの右側が空欄のページとなりますので、原稿は必ず2ページまたは4ページとしてください。
2)表題、本文のレイアウト
「題目」は1・2行目に本文より大きい文字を使用して記入してください。
「氏名」は3行目に記入してください。なお、連名発表者がいる場合には、口頭発表される方の氏名の前に○印をつけてください。
「所属」は4行目にカッコで括って記入してください。連名発表者の所属が同一であれば、一つだけ記入してください。所属が大学の場合、学部まで記入し、大学院生は研究科名を記入してください。
連名者が多数の場合は一般に通用する略称を用いても差し支えありません。
「本文」は必ず6行目から書き始めてください。
題目の字数・副題等の関係から上記の行数を若干変更しなければならない場合は、印刷範囲の枠をはみ出さないように本文を削るか、行間をつめて印刷してください。
文末に、キーワードを3語程度入れてください。
3)図・表・写真
・図・表・写真の合計面積が現行全体の1/3を越えないようにしてください。
・図・表は原稿に直接貼り付けるか、別紙に書いたものを貼り付けてください。
・大きい図や表を縮小して貼り付けてもかまいません。ただし縮小コピーを繰り返すと見えにくくなることがありますので、ご注意ください。
・写真掲載の場合、写真は原稿用紙に貼りつけないで、裏面に研究発表の氏名・写真番号・タイトル・大きさ(縦・横の長さ)の指定などを記入してください。
4)原稿の送付
・ 原稿は折らずに、必ず簡易書留で郵送してください。(e-mail・宅配業者のメール便などは不可)
・プログラムの編成・座長依頼等に使用しますので、原稿のコピーを必ず2部同封してください。
・1つの研究グループが同じテーマについて「一連の発表」を行うときには、発表順位を示し、代表者がとりまとめて一括発送してください。この場合封筒に「一括発送」と明記してください。
5)発表機材について
・発表に機器の使用をご希望の方は、申込用紙に所定の欄がありますので、忘れずにご記入ください。
事前の申込みがない場合は事務局で準備する機材の利用ができません。
なお、ご自身で用意された機器を使用する場合、申し込みの必要はありません。
・プロジェクター・ビデオ・DVD・OHPなど一般的に研究発表で利用される機器につきましては大会事務局で準備いたしますが、使用できる機器の詳細につきましては別途大会事務局までお問い合わせください。
・また、当日の急なトラブルに対応できるよう発表用のデータはメモリスティックなどでバックアップをお取りいただき、当日ご持参されることをおすすめいたします
・なお、諸般の事情で機材がご希望に沿えない場合は事前にその旨ご連絡いたしますので、ご了承ください。
・当日配布の資料につきましては発表者が必要部数(50部程度)をご用意ください。大会事務局においての印刷はいたしかねます。
※小型のパソコンやMacintoshでの発表を予定されている方は、プロジェクター入力用のコネクターが合わない場合がありますので、お手数ですが専用の変換ケーブルをご持参下さい。
6)当日配布の資料について
当日配布の資料につきましては発表者が必要部数(50部程度)をご用意ください。事務局で印刷はいたしません。
7)原稿提出について
7月16日(土) までに必着でお願い致します。必ず簡易書留で郵送してください。
お送りいただいた原稿の訂正はできません。訂正が必要な時は、大会当日に正誤表を配布していただくことになりますのでご注意ください。
<研究発表等に係る書類提出先・問い合わせ先>
〒162-0822 東京都新宿区下宮比町2-28 飯田橋ハイタウン1020号室
日本産業カウンセリング学会事務局 第15回大会事務局
TEL & FAX:03-5228-4418
e-mail:jaic-taikai@amail.plala.or.jp
日時:2011 年9 月9 日(金) 9 時30 分開始~15 時30 分終了(受付時間 9 時~9 時30 分)
A,B | 1日コース 5.0 時間 9 時30 分開始~15 時30 分終了 (昼食休憩12 時~13 時) |
C,D,E,F | 午前コース 2.5 時間 9 時30 分開始~12 時終了 |
G,H,I,J | 午後コース 2.5 時間 13 時開始~15 時30 分終了 |
会場:お茶の水女子大学 共通講義棟1 号館 (教室は参加募集締切後にご案内申し上げます)
A | キャリアカウンセリングの「統合的アプローチ」の理論と実践・事例検討 |
法政大学キャリアデザイン学部教授 当学会副会長:宮城まり子 先生 |
カウンセリングには、大別すると治療的カウンセリング(Therapeutic Counseling )と育成・開発的カウンセリング(Developmental Counseling )があります。このセミナーでは、この2つのカウンセリングのアプローチを統合したものをキャリアカンセリング(Career Counseling)に応用した「統合的アプローチ(Integrated Approach)」について学びます。
現在キャリア支援を必要とするクライエントは非常に多様化しています。クライエントの抱える問題やおかれた状況にあわせ、キャリアカウンセラーには育成・開発的アプローチと精神療法的アプローチの両方を、統合的に用いてアプローチする力が求められています。そのためには、単にキャリアカンセリングの理論や基礎技法の理解だけではなく、それに加え、精神療法的カウンセリングのアプローチの理解、活用が欠かせません。
そこで、このセミナーでは、まず、精神療法的アプローチのカウンセリング理論を理解し、それらをキャリアカウンセリングの実践場面で、「統合的アプローチ」として具体的に応用するかについて学びます。
現場での多様なクライエントに対するキャリアカウンセリング事例を検討しながら、どのようなアプローチが効果的かについて、皆様と実践的に学びたいと考えています。キャリアコンサルタントの資格をすでに取得されている方のアドバンスコース、または、キャリアカウンセリングに関心をお持ちの方でしたら、どなたでもご参加いただけます。
B | 個人と組織の新たな共生のためのCDPとMBO |
行動科学研究所代表取締役 当学会常任理事:今野能志 先生 |
組織で働く個人のキャリア開発を支援することは「個と組織の共生」を実現することに他ならない。しかしながら、戦後の復興以来一貫して「個人と組織の利害は相反する」という古いパラダイムに囚われている組織が多いため、規模の大小にかかわらず企業におけるキャリア開発が進んでいない。
一人ひとりが生き生きと働ける職場にするためには、「個人と組織の利害は相反する」という古いパラダイムから脱却し、個人と組織が共に成長する職場にしなければならない。そのためには、「キャリア開発」と「目標による管理」が統合されなければならない。
このセッションでは、一人ひとりが生き生きと働ける職場とするための基本的要素であるキャリア開発と目標による管理を統合するいくつかのヒントが提供されます。
C | 快適職場づくりの進め方 |
東京成徳大学客員教授 当学会前会長:木村 周 先生 |
働く人がいかに安全で健康、そのうえ快適に働くことが出来るかは、震災と原発事故を経験した今日企業ばかりではなく家庭、教育雇用、医療・福祉、地域など社会全体で取り組まなければなりません。
個人と組織の問題は永年にわたり産業・組織心理学や行動科学の面から研究と実践が行われてきました。労働政策ではこれを「労働衛生」といって各種の施策が行われてきました。このラウンドテーブルではまずこれまでの労働衛生の発展、施策を整理します。
働く人が自分の仕事を快適と考えられる要因はなにか。それを実現していくにはどうすればいいか。このラウンドテーブルでは実習とグループ討議を含めてみんなで共有したいと思います。出来れば次の図書を読んできてください。
1中央労働災害防止協会:「労働衛生のしおり」(03-3452-6254か同協会のホームページから購入してください。588円)
2中央労働災害防止協会:「平成22年度職場の心理的・制度的側面の改善方法に関する調査研究委員会報告書(無料、同協会のホームページからダウンロード出来ます)
3木村周:「キャリア・コンサルテイングー理論と実際ー」(社)雇用問題研究会03-3523-5181か、書店から取り寄せてください
D | 職場のメンタルヘルス教育の有効な進め方 |
東京メンタルヘルス・アカデミー 所長:武藤清栄 先生 |
職場のメンタルヘルス教育の目的は、(1)働く人たちの健康確保、(2)生産性の向上といきいきとした職場づくり、(3)リスクマネジメントの3つのために実施することが多い。これらの目的を達成するためには、メンタルヘルス教育そのものの「有効性」が問われる。有効性は内容や方法にもよるが、講師の力量や進め方にも影響される。メンタルヘルス教育の題材は、できるだけ具体的であること(事例など)またリアリティに富み、自分のプライベートの世界や職場に応用できることが求められる。
しかし翻って、筆者のメンタルヘルス教育を振り返ってみた時、必ずしもうまくいかないことや思い通りにならない現実もあった。その時講師は、受講者と辛抱強くそれらを共有し、相互に「リフレクション」させながら、その場を展開していくことが大切である。受講者の気持ちや現場の雰囲気を理解しながら、講師が関与していくことによって、当初に掲げた3つの目的に近づくことが可能になってくる。
ワークショップの当日は、生きたメンタルヘルス教育ができるように、その考え方や方法論、現場でのエピソードや失敗談などについて話し合いたい。
E | キャリア・コンサルティング資格と能力要件 |
非特定営利活動法人キャリア・コンサルティング協議会 事務局長:大関義勝 先生 |
・キャリア・コンサルティングは僅か10 余年の間に民間資格・技能検定が整備され、その上、今年12 月から1 級キャリア・コンサルティング技能士の試験が実施される予定で、「事例指導者」としての力量を公証するところにまで至っている。
・キャリア・コンサルティングは職業のマッチングの場面において急速に普及してきたが、ある意味、速すぎた成長ゆえに、その本分である“働く個人と組織へのキャリア形成を通じた支援”がままならないと危惧する人も少なからずいる。快適職場作りやメンタルヘルスに直接的な支援はできないかもしれないが、領域が違うからと言って避けて通れることでもない。
・現行のキャリア・コンサルタントの養成科目で、はたしてどこでも何にでも通用するレベルに達しているのだろうか。かといって活動領域ごとの膨大な知識や専門スキルを貫通して修得することもできない。
・キャリア・コンサルティング能力とは何を言うのか、資格とは何かを理解した上でキャリア・コンサルティングの勉強や活用を考えたいし、「経験の仕方」、「研鑽の仕方」、「内省と気づき」といったところにキャリア・コンサルティングの信頼性の根拠を求めていくことになるのだろう。
標準レベルキャリア・コンサルタントの養成時間は「たかが130 時間、されど130 時間」。
ニーズとあるべき姿との間で、資格と能力について考えてまいります。(意見交換セッションあり)
★事前に目を通していただきたいデータ
H23 年3 月発表:厚生労働省「キャリア・コンサルティング研究会報告書」
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000016ueo.html
F | 本格的傾聴訓練 |
北里大学医療衛生学部非常勤講師 当学会理事:寺田正美 先生 |
真にクライエントにとって意味のあるカウンセリングとは?と深く考えるときになぜ傾聴するのかが理解出来てくるでしょう。傾聴の大切さを声高に語りながらも現実には傾聴とは程遠い面接をしている方を見聞することもあります。どれだけ傾聴のスキルを習得しても、目の前にいるクライエントが何を大切にして生きているのかまで考察していかないとその‘聴く’は‘聞く’になるでしょう。傾聴を学ぶとき、メンタルヘルスとかキャリアとかの特定は不要だと思います。‘内的キャリア’、‘Be,Do,Theory’、‘協働作業’、‘概念化’、‘体験’、‘積極的傾聴’等をキーワードとして、クライエントにとって意味があるための傾聴訓練を効果的にすすめる方策を理解していく時間にしていきたいと考えています。傾聴がカウンセリングの基盤であることを納得し、実践出来るためにもカウンセラー自身の‘ありよう’や‘成長’が問われます。今回のワークショップが‘本格的’の意味を問い直す機会となれば幸いです。
G | 本当の人生を生きていますか --ナラティヴで考えよう |
立正大学名誉教授 当学会副会長:楡木満生 先生 |
人生は、自分のものである。ところが誰かに頼まれた人生路線を生きようとするから、やり方がいい加減になり、仕事がおざなりになる。本当に自分の人生においてやりたかったこととは何かと自分に今一度問いなおす必要がある。ナラティヴアプローチはあなたの人生がこれでよいかを見直すヒントにつながるか もしれません。
ナラティヴ療法でカウンセラーがクライエントの過去の出来事を物語ることをきいていくと、いままでの人生ストーリーに思わぬ意味づけがなされ、新しい人生の展開が可能となることがある。
それは、「こう生きなくていけない」と思い込んでいた自分から、本来の自分に気づき自分に与えられた可能性や使命が 見えたときである。やり直す気ができたらいつでも再スタートを取ることができるのも人生である。もう一度、ナラティヴ療法の実習を通して自分の可能性と向かい合ってみませんか。
H | 学校におけるキャリア教育 |
法政大学キャリアデザイン学部教授:児美川孝一郎 先生 |
この研修では,小学校・中学校・高等学校の教育現場においてキャリア支援を行うことの「特質」を理解することを目的とします。対象が子どもであることを踏まえ,学校という組織の特性を活かしたキャリア支援のあり方を探ります。
学校におけるキャリア教育は,進路指導やキャリアカウンセリングにのみ,あるいは職場体験学習やインターシップに特化されるものではありません。学校教育全体を通じて,体系的・組織的・計画的に行われる教育的営みです。教科教育や特別活動も,当然,キャリア教育の重要な舞台になります。
そうした前提を理解するために,前半では,キャリア教育の定義,意味と役割、内容とカリキュラム,教育方法,日本における展開と現状,学校現場が抱えている困難や課題,専門家や外部機関との連携,等についてレクチャーを行います。もちろん網羅的な講義をしている余裕はありませんので,学校におけるキャリア教育の「現在」をつかむポイントに焦点を当てます。
後半では,参加型の学習形態で,具体的な事例の検討や実践課題についてのディスカッション等を行います。
I | カウンセリング実践者のためのアサーション |
統合的心理療法研究所所長 日本家族心理学会前会長 当学会常任理事:平木典子 先生 |
カウンセリングの実践では、主としてクライエントの語りに表現されるクライエントの生き方とカウンセラーの語りかけとの相互作用によって変化が起こっていきます。カウンセラーがクライエント自身の尊厳を大切にしながらどのように聴き、理解していくかは最優先の課題ですが、同時に、カウンセラー自身がクライエントに伝えたい思いをどのような言葉にして、どのように語りかけるかは変化の鍵といえるでしょう。
この研修では、カウンセラーの介入の言葉と表現がカウンセラーのアサーティブネスの実現であり、変化の鍵であるという視点からアサーションを学びます。
事前学習としては、アサーションを始めて学ぶ人は「改訂版 アサーション・トレーニング」を、すでにアサーションについて知っている人は「カウンセラーのためのアサーション」(いずれも金子書房)を読んでくださること勧めます。
J | サイコエデュケーショナル・グループの基礎 |
跡見学園大学准教授 当学会理事:宮崎圭子 先生 |
サイコエデュケーションとは、現在また将来の心理的な問題を解決するために、対人的また個人的な技術と態度を教えること。そのねらいは生活に多くの満足を得られるように、また、well-beingになるための技術を教えることである。「心理教育」という和訳の言葉で使われることも多い。海外では、気分障害(うつ病ら)のクライエントもしくはその家族の援助、慢性疾患の患者の援助、トラウマ防止、アンガーマネージメント、非行の防止、民族アイデンティティの発達、親が離婚した子供たちの援助、キャリア発達支援など様々な目的で展開されている。
法論としては、リーフレットの活用という比較的シンプルなものから、数週間に渡って定期的に開催される大掛かりなものまで多様である。しかし、意外とその方法論について体系化したレクチャーを受ける機会は少ない。大抵、見よう見まねで四苦八苦しながら展開していることが多いのではないだろうか?
K | うつと職場復帰支援 |
ヒューマンリエゾンカウンセリングルーム代表:菊地章彦 先生 |
私は健康管理部門でカウンセラーとして働いている。この20 年の傾向として、うつ病という診断名で休む社員が多くなっている。うつ病への職場復帰支援は病休中から始まる。仲間から取り残される不安、仕事の変化への不安、仕事をしてないことの不安から復職を急いでしまうことがある。
また、復職すると、内心あせりながら、人並みに働きたいと努力する。しかし、身体が思うようにならず、不眠や、朝が起きれないなどの不調感が残る。この期間が意外と長く続くことがある。うつ病はよくなったり、悪くなったり、少しづつ、少しづつ、底が上がっていくかのように回復していく。その過程で周囲への気兼ねや、周囲から甘えているのではないかと誤解されてしまうことがある。このあたりが面接のポイントになる。
L | 実践的研究の進め方、論文の書き方 |
目白大学大学院特任教授 当学会常任理事:森田一寿 先生 |
実践的研究を進め、学会誌に論文を投稿したり、学会で研究発表することは、自らの研究成果を確認したり、自己成長のメルクマールになります。それはまた、自分の成果や主張を多くの人に発信することであり、多くの人の意見を聞き、関連情報を得ることになります。ここでは、実践的な研究の進め方のポイントや論文を書くための大前提・表題のつけ方・論文の構成・結果と考察などの基本的なポイントを解説します。
また、学会員誰でもが投稿できる学会誌「産業カウンセリング研究」の執筆要綱や投稿、収録状況も説明します。近年、論文作成や研究発表において、研究倫理の問題が欠かせなくなりました。
特に、事例研究は、被験者のイメージを明確にすることと個人情報保護の立場からプライバシーを保護することが求められます。研究倫理のあり方や留意すべき点などを解説します。
論文を書いて学会誌に投稿したいと考えている人、学会で研究発表したいと考えている人に参加をしていただき、研究成果をまとめて発信して頂きたいと思っています。