カウンセラーの活動はクライエントの生き方を心理の専門家として支援あるいは援助することです。したがって、当然ながらそこには専門家としての責任が伴います。
その責任がカウンセラーの倫理ですが、カウンセリング倫理は禁止事項だけではありません。カウンセラーであるためには、専門家として絶え間のない自己研鑽や社会的責任が求められますが、これらは全てカウンセラーとしての職業倫理として認識すべきことです。そのようなことが網羅されているのが倫理綱領ということになります。倫理綱領は、いわばカウンセラーの資質の向上をはかるための基本理念のようなものです。
水野先生はアメリカのジョージ・ワシントン大学でカウンセリング倫理を学ばれ、アメリカ・カウンセリング学会(ACA)でも数多くの倫理研修を受けられてACA倫理綱領の解説書を出されました。今回の研修では、世界各国のカウンセラーが参照しているACAの倫理綱領や実際のケースを参考にしながら、日本におけるカウンセリング倫理についての認識を正しく高めるとともに、カウンセリング関係における多重関係あるいは守秘義務に関して、その意味を多面的にとらえ、適切な判断ができるためのヒントを得ることができます。
講師:水野修次郎 先生
麗澤大学教授、モラロジー研究所道徳科学研究センター教授、臨床心理士、認定カウンセラー、National Certified Counselor、ACA会員
米国シートン・ホール大学卒業(アメリカ研究M.A.)、米国ジョージ・ワシントン大学にて教育学博士取得。
1:日 時
2010年5月22日(土)10:00~16:00
2:会 場
法政大学市ヶ谷キャンパス 富士見坂校舎 4階 401教室
3:参加費
当学会員 5,000円、 非学会員 7,000円
4:募集人員
50名
以上